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甲種危険物取扱者の難易度は高い?メリットと独学合格までの勉強法を解説

資格・勉強

甲種危険物取扱者は、難易度が高い国家資格として知られています。

一方で、取得するメリットは本当にあるのか?と疑問に思う人も多い資格です。

本記事では、甲種危険物取扱者の難易度や取得するメリット・デメリットについて、

実際に乙種から段階的に合格した体験をもとに解説します。

  • 独学で合格できるのか
  • 乙種からどう進めばいいのか

と悩んでいる方に向けて、できるだけ現実的な情報をまとめました。

私は危険物取扱者乙種4類から学習を始め、その後6類・3類・5類を取得し、

最終的に甲種危険物取扱者に合格しました。ここまでにかかった期間は約2年です。

正直に言うと、私は学生時代ほとんど勉強してこなかった人間です。

中学・高校時代は自宅でのネットゲームに多くの時間を費やし、その影響もあって物理化学分野には特に苦労しました。

そんな私が、どのような学習を行い、
乙種から甲種合格に至ったのか。

これから甲種危険物取扱者を目指す方の参考になればと思い、この記事を書いています。

本記事では、以下の内容について解説します。

※本記事では甲種危険物取扱者を文中では甲種と、乙種危険物取扱者を乙種と表記します。

甲種危険物取扱者を取得するメリット・デメリット

ここでは、危険物甲種を取得したうえで
どのようなメリット・デメリットを得られたか、また得られそうかを解説します。

甲種危険物取扱者を取得するメリット

扱える危険物の数が増えるため、
選べる仕事の選択肢が大きくなります。

最も私たちの生活に身近なガソリンスタンドや、化学製品を取り扱う工場まで、

危険物を取り扱う場所であれば活かすことが可能です。

乙種第4類を取得している人は珍しくありませんが、甲種まで取得している人は珍しいみたいです。

私も化学系の会社の面接に行った際、
甲種の話をしたところ、先方からの反応は良かったです。

また、会社によっては資格手当が支給されます。

毎月の給与に手当がプラスされるので、地味にうれしい点です。

  • すべての危険物の取り扱いが可能
  • 乙種よりも広い範囲で管理・責任者業務に関われる
  • 化学・製造業などでの評価が高い
  • 資格手当や転職に有利

甲種危険物取扱者を取得するデメリット

甲種はメリットの多い資格ですが、

難易度や受験資格、費用面などを考えると、誰にでもおすすめできる資格ではありません。

試験自体の難易度と、受験資格も加味すると難しい部類だと思います。

甲種は第1類から第6類までのすべての化学物質と、それに加えて法令と高卒程度の物理化学の知識を求められます。

そのため、学生時代に化学を学んでいない人や、

学生時代から既に長い時間が過ぎてしまっている人には、

なかなかハードルの高い試験だと私は考えています。

私は学生時代に全く勉強をしてこなかったので、

化学の勉強をしていたはずなのに、
答えを求めるための式に数学の知識が必要で、

高校数学もちょっと勉強しました。

難易度もさることながら、甲種には受験資格があります。

私はそれを満たしていなかったので、
乙種を各種取得することから始めました。

危険物取扱者の試験は都道府県ごとに決まっていて、

私の住む地域の試験日程は2月と6月と11月の3回のみ(令和7年度)。

居住県にて1年で取得できるのは最大で3つです。

2月は乙種4類と危険物丙種しか受験が出来なかったので、実質1年に2回しか受験ができません。

ただ、他県で受験することも可能なので、
早めに甲種の受験資格を取得したいという方は、他県への遠征も良いと思います。

遠征はやらなかったとしても、
試験を受験するうえで受験費用が必ず掛かってきます。

乙種は5,300円、甲種は7,200円となっています。

乙種取得だけで甲種の受験資格を取得する場合、最低でも21,200円はかかります。

甲種取得迄に、それなりにお金と
時間が必要になってきます。

また、すべての職場で甲種が必要になるとは限りません。

企業や業務内容によっては、危険物乙種(特に4類)を持っていれば十分なケースもあり、

甲種を取得しても業務内容や待遇が大きく変わらない場合もあります。

甲種危険物取扱者の難易度と試験概要

甲種は、すべての類の危険物を取り扱うことができ、一定の実務経験を満たせば、

危険物施設における保安の監督などに関わることが可能な資格です。

試験内容は、以下の3つです。

  • 法令
  • 物理化学
  • 危険物の性質および消火方法

法令は乙種と変わらないものの、

物理化学は高卒程度までの内容を含んでおり、乙種と比べると難易度が格段に上がります。

学生時代に化学を学んでいない人や、
長いブランクがある人にとっては
難易度が高く感じられる内容です。

そのため、甲種は
難易度が高い資格とされています。

危険物の性質では、第1類から第6類まで
すべての危険物が出題範囲となるため、

乙種各類の知識をまんべんなく理解しておく必要があります。

令和7年の甲種合格率は、33.7%と低めです。その前年の令和6年も合格率35.6%となっており、

おおむね合格率は35%程度と考えてよいでしょう。

出題範囲の広さと物理化学の難易度を考えると、甲種は独学ではやや難関の資格といえます。

勉強ロードマップ(乙種→甲種)

ここでは、甲種危険物取扱者を受験するための主な受験資格パターンと、

私自身が乙種から甲種を取得するまでに辿ったロードマップを紹介します。

甲種の受験資格にはいくつかのパターンがありますが、
多くの社会人にとって現実的なのは
乙種を取得して受験資格を満たす方法です。

甲種危険物取扱者の受験資格パターン

甲種の受験資格には、学歴や保有資格、
実務経験などによっていくつかのパターンがあります。

  • 化学系の大学・大学院を卒業している
  • 大学で化学に関する科目を一定単位修得している
  • 乙種危険物取扱者免状を複数取得している(例:3~6類)
  • 乙種免状を取得し、危険物取扱いの実務経験が2年以上ある

このうち、化学系の大学や大学院を卒業している方は、学歴要件のみで受験資格を満たすことができます。

一方で、私のように化学系の学歴がない場合、乙種危険物取扱者の資格を取得して受験資格を満たす必要があります。

このうち、多くの社会人にとって現実的なのは、以下の2つの方法です。

  • 乙種免状を4種類取得する方法
  • 乙種免状を1種類取得し、実務経験を2年以上積む方法

ただし、実務経験2年のルートでは
勤務先に実務経験証明書を書いてもらう必要があるため、

すべての人が使える方法ではない点には注意が必要です。

乙種4つで受験資格を取る方法

乙種を4種類取得することで、
実務経験がなくても甲種の受験資格を得ることができます。

私は化学系の学歴がなく、実務経験による受験資格も使えなかったため、

乙種を4種類取得するルートを選びました。

この乙種4つルートは、実務経験証明が不要です。

一方で、複数回の試験を受験する必要があり、時間とお金がかかる点はデメリットといえます。

私の場合はこの方法を選び、
4類を起点に、6類→3類→5類と
甲種受験に必要な乙種を取得していきました。

乙種4つルートは時間こそかかるものの、
実務経験がない人にとっては最も確実な方法だと感じています。

乙種を4種類取得する際、
1類と6類のどちらを取得するかで迷う人も多いと思います。

私は、覚える危険物の数が圧倒的に6類の方が少なく、内容も覚えやすいと感じたため、6類を取得しました。

6類で扱う危険物は7種類、
対して1類は28種類の危険物を扱います。

最終的にどちらも甲種で勉強することにはなりますが、乙種間の資格取得までの時間を短くできればできるほど、

乙種の知識を頭に残したまま甲種の試験に挑めます。

そのため、私個人の経験としては、
乙種6類を選ぶ方が甲種取得への道のりとしては最短距離だと感じました。

おすすめテキストと勉強時間目安

ここでは、私が実際に使用したテキストと、勉強時間の目安、勉強の進め方について紹介します。

すべての科目は暗記から

私は、法令・物理化学・危険物の性質と消火方法のすべての科目を、暗記から勉強し始めました。

危険物取扱者試験を受験された方なら分かると思いますが、試験問題は過去問と同じ形式のものが多く出題されます。

そのため、過去問を繰り返し解いて暗記する方法が、最も効率的だと感じました。

最初から理解しようとすると手が止まってしまうため、まずは用語や計算パターンに慣れることを優先しました。

暗記を重ねるうちに問題の出され方が見えてきて、結果的に理解できる部分が自然と増えていきました。

ただし、暗記だけでは対応できない問題もあるため、

特に物理化学については
取れる問題を確実に取る意識で
割り切ることも重要だと感じています。

このように、勉強の入り口は共通でも、
科目ごとに求められる対応は少しずつ異なります。

また、過去問集を進めていると、
どうしても理解できない部分が出てきます。私の場合は、有機化学がそうでした。

そういった箇所については、その場で理解しようと立ち止まらず、

いったん答えを飲み込んで、先に進めるようにしていました。

最初から完璧に理解しようとすると、
手が止まりやすく、勉強そのものが進まなくなるからです。

過去問を周回していくうちに、
一度飛ばした内容が別の問題や解説と結びつき、後から理解できるようになることが多くありました。

甲種の勉強では、
分からない=失敗ではなく、

今は保留にするという感覚で進める方が、結果的に継続しやすいと感じています。

使用したテキスト

私がメインで利用したテキストは、
公論出版から出版されている
甲種危険物取扱者向けの過去問集です。

※私が実際に利用した過去問集はこちらです。

この本の良い所は、
解説のすぐ後に過去問があり、
次ページには解答解説が書いてあるため、

  1. テキストを覚える
  2. 問題を解く
  3. 解答・解説を見る
  4. もう一度テキストを覚える

のサイクルを効率的に回すことができます。

前項でも触れましたが、
危険物の試験はほとんどが、
過去問と同じ形式のものが出題されます。

そのため、過去問をひたすら解くこの手法は問題の形式を覚えるという意味で、非常に合理的です。

実は、甲種という事もあって日和った私は
他にもいくつかテキストや過去問を購入していました。

ここで正直に言うと、過去問やテキストを複数買って並行で進める方法は、個人的にあまりおすすめしません。

テキストによって構成や説明の仕方が異なるため、学習のペースが乱れるのです。
私の場合はそうでした。

私は2回目で甲種に合格したのですが、
1回目は複数のテキストを使い分けていました。

主に物理化学に比重を置いて勉強していたところ、性質・消火で点数を取り切れず、不合格となってしまいました。

そこでテキストを公論出版の過去問集1冊に絞り、周回しました。

恐らく10周程度はしました。

周回していると、何度も間違える部分が出てきます。

間違えたところは都度、問題の横に正の字を書いていき、試験間近には正の字が書かれている部分を中心に問題を解きました。

結果、2回目の受験で合格できました。

補足として、私は物理化学の理解を深めるために、

公論出版が出している甲種危険物受験のための物理化学の解説書も読みました。

ただし、正直に言うと、
それらが合格に直接どれほど寄与したかは分かりません。

結果的には、公論出版の過去問集を周回したことが、合格につながったと感じています。

勉強時間の目安

勉強時間は人によって大きく異なりますが、参考として

私が甲種危険物取扱者合格までに使っていた勉強時間の目安を紹介します。

私が行っていた勉強方法は、主に3つです。それぞれで費やしていた時間が異なります。

過去問集を使った勉強

平日は1~2時間程度、
休日は3~4時間程度勉強していました。

各章に単元数が割り当てられているため、
きりの良い区切りを決めて勉強していました。(法令の単元1から単元5までなど)

YouTubeで動画を使った勉強

車での移動や、仕事の休憩時間、イヤホンを使える環境下では常に耳で覚える系の動画を視聴していました。

物理化学や性質・消火の中でも、

テキストだけでは理解しづらい部分については、YouTubeの解説動画を補助的に使っていました。

動画は数多く視聴しましたが、
特に分かりやすかったものを1本だけ紹介します。

あと、歌で覚える系の動画もよく見ていました。

良く知っている歌だったら、歌うことでストレス解消にもなるし

内容も覚えられるしで、一石二鳥どころの話ではありませんでした。

アプリを使った勉強

外出中でイヤホンを使えない場面では、
スマホアプリを使って勉強していました。

有料アプリになりますが、
リスさんシリーズは5択形式で操作も簡単なため、

ちょっとした隙間時間の学習に向いています。

合格してどうだったか(活かしどころ)

正直に言うと、甲種危険物取扱者を取得したからといって、生活が劇的に変わったわけではありません。

ただし、何も変わらなかったかと言われると、そうとも言い切れないのが本音です。

何より大きいのは、自信になりました。
比較的難易度の高い資格で、取得までに何度も挫折しかけました。

一度は不合格だったものの、それでも勉強を続け、最終的には自分の力で合格をつかみ取ることが出来ました。

あと、実体験として化学系の会社の面接を受けた際には、

甲種危険物取扱者を取得している点について触れられることがあり、先方の反応は良かったです。

少なくとも、危険物に関する基礎知識があることや、継続して勉強できる姿勢の証明にはなっていると感じました。

また、職場によっては資格手当が支給される場合もあり、毎月の給与にわずかでも上乗せされる点はメリットだと思います。

一方で、すべての仕事で
甲種が必須になるわけではありません。

業務内容によっては乙種で十分なケースも多く、甲種を持っていれば必ず評価されるという資格ではないのも事実です。

そのため、甲種危険物取扱者は、

  • 危険物を扱う現場
  • 化学・製造系の仕事に関わる人
  • 今後そういった分野に関わる可能性がある人

にとって、意味を持ちやすい資格だと感じています。

逆に、資格そのものに即効性を求めている場合や、

業務で危険物を扱わない職種では、優先度はそれほど高くないかもしれません。

甲種は取れば人生が変わる資格ではありませんが、必要な場面では確実に効いてくる資格だと思います。

まとめ(結論)

ここまで読んで、甲種に挑戦しようか迷っている方もいるかもしれません。

私自身、資格取得で人生が劇的に変わったわけではありませんが、
挑戦した経験は確実に残りました。

危険物でも簿記でも、
共通していたのは1冊に絞って反復することでした。

実際、日商簿記3級に一度挫折した経験もあります。挫折から独学1ヶ月で合格するまでの試行錯誤は、

日商簿記3級に挫折してから独学1ヶ月で合格した体験談としてまとめています。

甲種危険物取扱者は、
難易度が高く、受験資格や勉強量の面でも
決して手軽に取れる資格ではありません。

実際に私自身も、
乙種の取得から始め、何度もつまずきながら、時間と手間をかけてようやく合格にたどり着きました。

一方で、甲種を取得したからといって、
すぐに生活が大きく変わるわけではありません。

すべての職場で評価される資格でもなく、
業務内容によっては乙種で十分なケースも多いのが現実です。

それでも、危険物を扱う現場や
化学・製造系の仕事に関わる人にとっては、甲種は確実に意味を持つ資格だと感じています。

面接での評価や、知識・継続力の証明として、必要な場面ではしっかり効いてきます。

この記事で紹介したように、
勉強方法やテキストを絞り、

無理のないペースで積み重ねていけば、
文系やブランクのある人でも甲種合格は十分に狙えます。

取れば人生が変わる資格ではありませんが、

必要な人にとっては、確実に役に立つ資格です。

これが、実際に甲種危険物取扱者を取得して感じた、率直な結論です。

危険物取扱者甲種の勉強法や、
難易度に不安を感じている方の参考になれば幸いです。

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